今日は、「第13条 フリーキック」です。
今日は省略なしでいきます。
●フリーキックの種類
フリーキックは、直接と間接のいずれかである。基本的には身体的接触があった時に直接FKになります。
●直接フリーキック
ボールがゴールに入る
・直接フリーキックが行われ、ボールが相手ゴールに直接入った場合、得点となる。
・直接フリーキックが行われ、ボールが自分のゴールに直接入った場合、コーナーキックが相手チームに与えられる。めったに、というか一度も見たことがないですが自分のゴールに入った場合はCKです。得点を認めてはいけません。
●間接フリーキック
シグナル
主審は、片腕を頭上に上げて間接フリーキックであることを示す。主審は、キックが行われ、他の競技者がボールに触れるかまたはアウトオブプレーになるまで、その腕を上げ続ける。
ボールがゴールに入る
キックされたのち、ゴールに入る前に他の競技者がボールに触れた場合のみ得点となる。
・間接フリーキックが行われ、ボールが相手ゴールに直接入った場合、ゴールキックが与えられる。
・間接フリーキックが行われ、ボールが自分のゴールに直接入った場合、相手チームにコーナーキックが与えられる。間接FKのときは片手を上げるのを忘れないようにしましょう。選手は直接か間接かあまり意識していないことがあるので、蹴る前に声掛けをしてあげるのもいいと思います。私は間接FKの前は必ずキッカーに間接だよと伝えるようにしています。
また、間接FKでは自分のゴールに入った場合は直接FKと同様にCKとなりますが、相手ゴールに直接入った場合もゴールキックとなります。
GKがはじいて入った場合などは得点となるので注意しましょう。
●進め方
直接フリーキック、間接フリーキック、いずれの場合もキックが行われるときボールは静止していなければならず、キッカーは、他の競技者がボールに触れるまでボールに再び触れてはならない。ボールが静止しているかはしっかり確認しましょう。
特に負けているチームの場合焦って動いたまま蹴ってしまったりします。極端な話ですが、ボールの飛距離に影響することも考えられます。
また、間接FKの場合ボールをセットするふりをしてボールを移動させることがあります。上級を目指す方は正しく行われているかもしっかり注意しましょう。
●フリーキックの位置
ペナルティーエリア内のフリーキック
守備側チームの直接フリーキックまたは間接フリーキック
・すべての相手競技者は、9.15m(10ヤード)以上ボールから離れなければならない。
・すべての相手競技者は、ボールがインプレーとなるまでペナルティーエリアの外にいなければならない。
・ボールは、ペナルティーエリア外に直接けり出されたときインプレーとなる。
・ゴールエリア内で与えられたフリーキックは、そのエリア内の任意の地点から行うことができる。
攻撃側チームの間接フリーキック
・すべての相手競技者は、ボールがインプレーになるまで、自分のゴールポスト間のゴールライン上に立つ場合を除いて、9.15m(10ヤード)以上ボールから離れなければならない。
・ボールは、けられて移動したときインプレーとなる。
・ゴールエリア内で与えられた間接フリーキックは、違反の起きた地点に最も近いゴールラインに平行なゴールエリアのライン上で行われなければならない。
ペナルティーエリア外のフリーキック
・すべての相手競技者は、ボールがインプレーになるまで9.15m(10ヤード)以上ボールから離れなければならない。
・ボールは、けられて移動したときにインプレーとなる。
・フリーキックは、違反の起きた場所、または違反が起きたときにボールのあった位置から行われる(違反の種類による)。ペナルティーエリアの中か外かですこし違いがあります。
私もこの前間違えました。いつインプレーになるのかをしっかり確認してください。
●違反と罰則
フリーキックを行うとき、相手競技者が規定の距離よりボールの近くにいる場合、
・キックは、再び行われる。
ペナルティーエリア内で守備側チームがフリーキックを行ったとき、ボールが直接ペナルティーエリアから出なかった場合、
・キックは、再び行われる。
ゴールキーパー以外の競技者によるフリーキック
ボールがインプレーになって、他の競技者が触れる前に、キッカーがボールに再び触れた場合(手または腕による場合を除く)、
・違反の起きた場所から行う間接フリーキックが相手チームに与えられる(第13条―フリーキックの位置を参照)。
ボールがインプレーになって、他の競技者が触れる前に、キッカーが意図的にボールを手または腕で扱った場合、
・違反の起きた場所から行う直接フリーキックが相手チームに与えられる(第13条―フリーキックの位置を参照)。
・違反がキッカーのペナルティーエリアの中で起きた場合は、ペナルティーキックが与えられる。
ゴールキーパーによるフリーキック
ボールがインプレーになって、他の競技者が触れる前に、ゴールキーパーがボールに再び触れた場合(手または腕による場合を除く)、
・違反の起きた場所から行う間接フリーキックが相手チームに与えられる(第13条―フリーキックの位置を参照)。
ボールがインプレーになって、他の競技者が触れる前に、ゴールキーパーが意図的にボールを手または腕で扱った場合、
・違反がゴールキーパーのペナルティーエリアの外で起きた場合は、違反の起きた場所から行う直接フリーキックが相手チームに与えられる(第13条―フリーキックの位置を参照)。
・違反がゴールキーパーのペナルティーエリアの中で起きた場合は、違反の起きた場所から行う間接フリーキックが相手チームに与えられる(第13条―フリーキックの位置を参照)。こちらはGKかそうでないかによって変わります。
こちらも再開方法を間違えないようにしっかり確認してください。
●進め方
ボールは、けられて移動したときにインプレーとなる。
フリーキックは、片足で、または両足で同時に持ち上げる方法でも行うことができる。
相手競技者を混乱させるためにフェイントを用いてフリーキックを行うことはサッカーの一部であり、認められる。しかしながら、フェイントが反スポーツ的行為となる行動であると主審が判断した場合は、それを行った競技者は警告されなければならない。
競技者がフリーキックを正しく行い、不用意でも、無謀でも、また過剰な力を用いることなく、意図的にボールを相手に当てて、はね返ったボールを再び自分のものとした場合、主審はプレーを続けさせなければならない。
片手を上げてフリーキックが間接であることを示すことを主審が怠ったが、ボールがけられて直接ゴールに入った場合、間接フリーキックは再び行われなければならない。最初の間接フリーキックが主審の誤りによって無効になるものではない。主審が手を上げるのを忘れていた場合の再開方法が最後に書いてあります。
間接FKのやり直しです。とはいえ、実際にこれをやったら審判に対する信頼はかなり下がるでしょう。
判定基準などのミスはあっても、競技規則に明記してあることについては絶対に間違えてはいけません!!
●距離
競技者がフリーキックを素早く行って、ボールから9.15m(10ヤード)離れていない相手競技者がキックを妨害することなく、ボールをインターセプトした場合、主審はプレーを続けさせなければならない。
競技者がフリーキックを素早く行おうとしたところ、ボールの近くにいた相手競技者が意図的にキックを妨害した場合、主審はプレーの再開を遅らせたことでその相手競技者を警告しなければならない。
守備側チームがそのチームのペナルティーエリア内でフリーキックを行うとき、守備側競技者が素早くキックを行おうとしたが、ペナルティーエリアから出る時間的余裕がなく1名以上の相手競技者がそのペナルティーエリアに残っていた場合、主審はプレーを続けさせなければならない。このあたりは競技者の意図を感じ取る必要があります。
競技者との駆け引きにもなりますが、邪魔する意図があると感じたら迷わずに警告を出せるようにしましょう。
ちなみに、私は最初の感覚を信じるようにしています。
笛を吹いた後からいろいろ考えてしまうタイプなので、ファールの場面などでも警告だと感じたらまずファールをした選手の背番号を見て少なくとも注意には行けるようにするなど、次の行動の準備をするよう意識しています。
そして明らかに違うなという根拠が出てこない限りは最初の感覚通りの対応をするようにしています。
私のやり方はあまり参考にはならないかもしれませんが・・・
まずは落ち着いて正しくFKを行うことが大事です。慣れてきたらほかの部分にも目を向けられるようになるといいと思います。
というわけで、解説はこのぐらいで終わりにしたいと思います。
8月限りのお願いです。
100票ぐらい集まったらいいな~なんて思っています(現在10票です)。
審判をやっている方、ぜひ投票お願いします!
あと、
こちらの記事も読んでもらえるとありがたいです。
にほんブログ村
スポンサーサイト