サッカー1級審判員を目指して

競技規則の解釈や、Jリーグであった判定について、自分の審判記録などいろいろと書いていこうと思います。疑問・訂正等あればコメントよろしくお願いします。
サッカー1級審判員を目指して TOP  >  2015年08月

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特定の状況下とは?

昨日の第6条の基本の記事についてコメントをいただきました。


副審の任務の6個目、「反則が起き、主審より副審がよりはっきりと見えるときはいつでも(特定の状況下で、反則がペナルティーエリア内で起きたときを含む)」について、特定の状況とは具体的にどのような状況か、また、敢えてこの文言を入れる必要があるのかというコメントです。

実は私も疑問に思いつつ自分なりの解釈で済ませていたのですが、調べても解説しているところは見つからず、上級審判員の方に聞いたこともなかったのでとりあえず私の解釈を書いていきたいと思います(近いうちに1級の方と会う予定なので、答えていただけたら追記します)。

まず、競技規則に疑義が生じた場合、英語版に基づくとなっているので、英語版の競技規則から引用すると、

. when offences have been committed whenever the assistant referees have a better view than the referee (this includes, in certain circumstances,offences committed in the penalty area)

また、日本語版では

・反則が起き、主審より副審がよりはっきりと見えるときはいつでも(特定の状況下で、反則がペナルティーエリア内で起きたときを含む)

となっています。「より」が二つあって分かりにくいですが、言い換えると「主審より副審のほうがはっきりと反則が見えるときはいつでも」という感じでしょうか。


英語のほうが分かりやすいですが、英語から日本語になる過程でニュアンスが変わってしまったということはないように感じます。


というわけで、まず"特定の状況"とはどういう状況かということを考えたいと思います。


私が考えたのは

・カウンターなどで主審が追いついていない
・ゴールキックや、ペナルティエリア内の守備側FK


の2点。また、知り合いの3級審判員に相談して出てきたものとして、

・シミュレーションやハンドリング

があります。


どういうことかというと・・・

まず、カウンターの場合主審のスピードよりボールのほうが明らかに速いですから、主審は遠くから判断することになります。

明らかにペナルティーエリア内で反則があれば多少遠くても主審が判断できますが、ゴールラインに平行なペナルティーエリアのライン上ぎりぎりで反則が起こった場合、主審には判断がつきません(横については主審のほうが判断しやすいです)。

打ち合わせをしっかりしておく必要がありますが、こういう場合副審は

1.PKならば主審が笛を吹いた後ゴールラインとペナルティーエリアラインの交点に移動
2.FKならばそのままもしくはゴールラインに平行なペナルティーエリアのラインのところに移動

とお願いされることが多いかと思います。

このように、反則が起きたのがペナルティーエリアの中か外かを副審が判断する場合というのが一つ目。


次に、ゴールキックやペナルティエリア内の守備側FKですが、ゴールキックは昨日も書いた通り3つの順序があり今回の場合、2の違反になります。これも縦方向の話ですが副審のほうがはっきりと見え、ボールが外に出ているかどうかの判断は基本的に副審に任されています。

ここまでは知っている方も多いと思いますが、まだあります。ペナルティーエリア内の守備側のFKはペナルティーエリアから直接出るまでインプレーとはなりません(この前私も間違えました)。こちらもゴールキックと同様に副審のほうがはっきりと見えます。

このように、インプレーになっているかの判断を副審がするという状況が二つ目。


最後に、シミュレーションやハンドリングについて。これは知り合いの方に聞いたのですが、人が重なって見えないような場合、倒れたのがファールなのかシミュレーションなのか、あるいは手でコントロールしていないか、副審のほうが見やすい場合があります。

得点にかかわる場合があるので、シミュレーションがPKという判定になってしまったりした場合には主審に知らせる必要があると思います。

この場合、攻撃側の反則という事もあるので、必ずしも守備側競技者の反則に限ったルールではないのではないかと思います。


以上3つの点が特定の状況の例として挙げられるのではないでしょうか(あくまで個人的な解釈ですので参考程度に・・・)。


ほかにもいろいろあるとは思いますが、これらを一つひとつ書いていたら反スポのように多くなってしまうので、特定の状況下とまとめたのではないかと思います。詳しくは分かりませんが・・・


また、ペナルティーエリア内でと書いてあることから、基本的にペナルティーエリア内の反則は得点にかかわる場合が多く、副審が旗を上げることで選手の動きが止まってしまう事なども考えられるため、明らかに副審のほうがはっきり見える場合以外はあげないほうがいいという意味で()書きで注意してあるのかなと思います。

この点については試合前の打ち合わせでどこまで副審がサポートすればいいかというのを聞いておく必要があります(すなわち、主審によって特定の状況というのも変わってくるものだと思います)。



以上が特定の状況下についての私なりの解釈です。


大事なのは主審とのコミュニケーションです。帯同の審判であっても、軽い打ち合わせはするようにしましょう。


※しつこいようですが、あくまで個人的な解釈であり、上級審判の方に聞いたりしたわけではないので、もし何か知っているという方がいればコメントしてくださると助かります。

2016.2.8追記
解決しました
特定の状況下とは?が解決!&その他諸々
追記ここまで



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[ 2015/08/20 22:00 ] 競技規則第6条 | TB(-) | CM(2)

J1セカンドステージ第7節 横浜FM対甲府より

J1セカンドステージ第7節 横浜FM対甲府より

現地で観戦していました。気になることが何点かあったので録画を確認しながら書いています。

ハイライトはこちら


主審:廣瀬格
副審:金井清一、清水崇之
第4の審判員:前之園晴廣

コイントスのとき、何回も握手しちゃうことないですか?この試合でも、もう握手いいよね?という感じになっていました。



マリノスボールでキックオフ

4分頃 雨が降り始める。このあと強い雨と弱い雨を繰り返しながら試合の間中降り続けます。

5分50秒 三門のシュートは相手に当たったという判定でCK

6分45秒 三門ゴール。マリノス1-0甲府。

7分45秒 スローイン差し違え。副審のシグナルを採用。

8分05秒 学相手を後ろからつかみファール。

10分5秒 喜田のチャージが相手のパスミスを誘う。

10分30秒 喜田再び正当なチャージでボールを奪う。廣瀬さんノーファールのジェスチャー。

11分頃 廣瀬さんセンターサークル内に入りプレーに巻き込まれかける。

12分5秒 ラフィーニャのターンをひっかけ甲府ファール。

13分30秒 飯倉にゴールキックを早く蹴るよう笛で注意。

14分 アデミウソン相手にぶつかって倒れるがノーファール。

14分20秒 中町相手を倒すがノーファール。

16分40秒 甲府に当たったようにも見えるが清水さん甲府ボールのスローインとシグナル。下平不満げ。

17分35秒 ゴールキックやり直し。理由は不明。

18分10秒 バレー競らずに中町を転ばせファール。なんで俺がというジェスチャー。

18分30秒 三門腕をつかまれるがアドバンテージ。

21分50秒 三門オフサイド。

26分 学倒されるがアドバンテージ。このあたりから雨が激しく。

26分35秒 中澤競り合いで相手を抑えファール。

28分 ゴールキックで飯倉に二回目の注意。

28分30秒 このあたりが雨のピーク。フィールドの端から端が見えないほど。ただし、試合後までフィールド上に水たまりはなし。

30分15秒 学判定に不満でボールをたたきつけるがもう一度触って異議でないとごまかしたか。

32分30秒 甲府のCK。小林ホールディング気味だが流す。

33分10秒 中澤競り合いで相手を押してファール。甲府クイック。

35分30秒 下平のクロスが当たり稲垣倒れる。ドクターの入場はなく伸ばしてもらうだけで再開。

39分55秒 小林にスローインを早くするよう笛で注意。

41分5秒 ハーフウェーライン付近からのロングランで飛び出してきたラフィーニャオフサイド。

アディショナルタイムは1分。

前半終了。学が審判団と何か会話。

45分25秒 学相手を後ろから倒しファール。

46分50秒 CKは直接ゴールラインを割る。

47分50秒 下平ファール。手が相手の顔付近に当たったか。

49分30秒 学のシュートがエリア内の甲府DFの手に当たるがPKはなし。

50分 落下点にいた喜田に背中でチャージした甲府ファール。

52分 浮き球はラインを割った判定でマリノスボール。

52分20秒 再び雨のピーク

52分35秒 ラフィーニャ足をかけられ転ぶがファールなし。笛を口に持っていきかけた?

53分45秒 ラフィーニャゴール。マリノス2-0甲府。パスカットを見た廣瀬さんダッシュで戻る。

56分20秒 甲府交代 稲垣→堀米

58分30秒 アデミウソン滑ってボールコントロールミス。

58分40秒 マリノス交代 三門→俊輔 早く出るようう注意される。

59分55秒 マリノススローインを早くするよう注意。

61分10秒 ボールを奪った喜田が引き倒されたように見えるがノーファール。

61分50秒 甲府交代 畑尾→松本

62分10秒 CKインプレーになる前に注意。再開の笛と間違えられる。

62分50秒 俊輔倒されファール。相手が近かったためかやり直し。

63分30秒 喜田がパスを出した相手に突っ込みファール。アドバンテージ適用(後述します)。

63分45秒 先ほどのプレーで倒れていた喜田の負傷の程度確認。ドクター入場なし。

68分 学倒れるがノーファール。

69分45秒頃 甲府15番スパイクの履き替えのため、金井さんの許可を得て一旦フィールドの外へ。その後廣瀬さんに伝えたよう。

70分 学わずかにオフサイド。

70分30秒 甲府交代 土屋→盛田

71分 競り合いでファビオを抑えた甲府ファール。

72分30秒 マリノス交代 アデミウソン→藤本、ラフィーニャ→伊藤 甲府15番も戻る。

74分20秒 中町危険なプレー

76分 学が靴ひもを結ぶのを待つ(後述します)。

76分55秒 バレーオフサイド。

79分10秒 伊藤後ろから押されて倒されるがノーファール。

81分20秒 中町後ろから押されてファール。

88分30秒 俊輔CKを早く蹴るよう注意。

アディショナルタイムは3分

90分15秒 中町足をかけられファール。

90分50秒 伊藤が相手を倒しファール。

91分40秒 喜田足をかられファールをもらう。倒れているが再開の笛。

試合終了


この試合もイエローもなくクリーンな試合でした。ただ、マリノスには再開を促す笛が何度かあったので遅延行為でイエローが出ていてもおかしくはなかったかもしれません。

また、この雨の割に水たまりもできずしぶきもほとんどあがらず、改めて日産の芝のすごさを実感しました。こういうのもベストピッチの基準に入っているんですかね?個人的には毎年楽しみにしているんですが。

ただ、やはりこの雨で技術の差は出たと思います。マリノスの選手はほぼいつも通りのプレーをしていたのに比べて甲府は正直ミスが目立ったかなと・・・
勢い余って危ないファールになるシーンが無くてよかったと思います。

さて、63分のアドバンテージのシーン、一連の流れを詳しく説明します。
甲府の選手がドリブルで学をかわしパスを出す
→カバーにいった喜田がアフターでチャージし甲府の選手が倒れる
→パスはつながったので廣瀬さんはアドバンテージを適用しようとする
→ボールを追いかけた中町が廣瀬さんに気づかず衝突
→その後も甲府のパスがつながっていて、ここでアドバンテージのシグナル。

要するに、一連のプレーの真ん中に主審がいたために選手の邪魔になってしまったというシーンです。自分がそうなったら慌ててしまいそうなので、取り上げてみました。

ちなみに中町が衝突した後パスがつながらなかったとしてもロールバックはなかったと思います。
映像がないのでわかりにくくてすみません。見れる方はぜひ見てみてください。

また76分の靴ひものシーンについて、本来は待つ必要はないと思いますが、スタジアムで見たときは学がスローインのプレーに巻き込まれる位置にいたので待ったのかなと思います。ただ、マリサポは分かると思いますが学の靴ひもよくほどけるんですよね・・・(FKのときにボールの前で結びなおそうとしたことも)。ですのでもしかしたら遅延の意図もあったとは思いますが、廣瀬さんが時計を止めているというのを示していたので文句は出ませんでした。



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[ 2015/08/20 00:06 ] 試合より | TB(-) | CM(0)

第6条の基本

今日は、「第6条 副審」です。

長いですが、一部省略しつつ一回で終わらせようと思います。

ちなみに、追加副審のところは省きます。


●任務

副審の任務は、次のときに合図をすることである。
・ボールの全体がフィールドの外に出たとき
・どちらのチームがコーナーキック、ゴールキックまたはスローインを行うのか
・競技者がオフサイドポジションにいることによって罰せられるとき
・競技者の交代が要求されているとき
・主審に見えなかった不正行為やその他の出来事が起きたとき
・反則が起き、主審より副審がよりはっきりと見えるときはいつでも(特定の状況下で、反則がペナルティーエリア内で起きたときを含む)
・ペナルティーキックのとき、ボールがけられる前にゴールキーパーがゴールラインを離れたかどうか、またボールがゴールラインを越えたかどうか

●援助

さらに副審は、競技規則に従って試合をコントロールする主審を援助する。特に9.15m(10ヤード)の距離をコントロールする援助を行うために、フィールドに入ることができる。


ここまでが競技規則の部分です。続いてガイドライン。
位置取りについてのイラストが続くので、説明文から一部引用しています。

3. ゴールキック
 1.副審は、先ずボールがゴールエリア内にあるかどうかチェックしなければならない。
 2 .ボールが正しくゴールエリア内に置かれたならば、副審はペナルティーエリアの端まで動き、ボールがペナルティーエリアから出る(ボールがインプレーとなる)ことや攻撃側競技者がエリア内にいないことをチェックしなければならない。
 3 .最終的には、副審はオフサイドラインのチェックができる位置取りをしなければならない。

4. ゴールキーパーがボールを放す
副審は、ペナルティーエリアの端のところに位置を取り、ゴールキーパーがペナルティーエリアの外でボールを手で触れていないかどうかチェックしなければならない。
ゴールキーパーがボールを放したら、オフサイドラインのチェックができる位置取りをしなければならない。

5. ペナルティーキック
副審は、ゴールラインとペナルティーエリアラインの交点のところに位置しなければならない。ボールがけられる前にゴールキーパーが露骨にゴールラインから離れて得点とならなかった場合、副審は旗を上げなければならない。

7. 得点か得点でないかの状況
得点があり、その決定に疑問がないときであっても、主審と副審は目で確認し合わなければならない。その後、副審は、旗を上げずに25~30mタッチラインに沿いハーフウェーラインに向かってすばやく走らなければならない。

得点があったが、ボールが依然インプレーのように見えるとき、副審は先ず旗を上げて主審の注意をひかなければならない。

ボールの全体がゴールラインを越えず、得点となっていないので、それまでどおりプレーが続く場合は、主審は副審と目で確認し合わなければならない。

8. コーナーキック
コーナーキックのときの副審の位置は、ゴールラインの延長上でコーナーフラッグの後方である。
また、ボールがコーナーアーク内に正しく置かれているかチェックしなければならない。


副審がとるべき行動について書いてあります。特に4を忘れている方が多いような気がします・・・

副審にしか見えないので重要な任務です。


次はシグナルについて

●フラッグテクニックとチームワーク
副審の旗は、常に主審に見えるようにし、広げた状態で、走っているときもバタバタさせてはならない。
シグナルするとき、副審は立ち止まり、フィールドに面し、主審を目で確認して、落ちついて旗を上げなければならない。旗は、伸ばした腕の延長のようになるように上げる。
副審は、次のシグナルを示す方の手で旗を上げなければならない。状況が変わり、次のシグナルをもう一方の手で行わなければならなくなった場合、副審は腰より低い位置で反対の手に旗を持ち替える。
副審は、ボールがアウトオブプレーになったことをシグナルするときは、主審がそれに気づくまでシグナルし続けなければならない。



基本的にゴールに向かって走るときは左手、ハーフウェーラインに向かって走るときは右手でフラッグを持ちます。フラッグを持っている手は振らずに走りましょう。
また、シグナルをし続けるとき、オフサイドなら状況によっては下げてもいいのですが、アウトオブプレーの場合は何があっても下げてはいけません。


・オフサイド
副審は、オフサイドと判定したならば、まず旗を上げる。その後、旗を用い、反則のあった地域を示す。
主審が旗をすぐに見なかった場合、副審は主審が気づくまで、または明らかに守備側チームがボールをコントロールするまでシグナルし続けなければならない。
副審は、良い視野を確保するため、旗を右手で上げなければならない。


反則のあった地域を示すとき、副審から遠いサイドならフラッグを高めに、真ん中あたりなら水平に、近いサイドなら下げ気味にします。
主審が見なかった場合は、声をかけるのもありです。たいてい守備側のベンチから声が出ますが。


・ファウル
副審の間近や主審の見えないところでファウルまたは不正行為が犯されたとき、副審は旗を上げなければならない。
ファウルまたは不正行為が犯されたとき、副審は次のことをしなければならない。
 ・シグナルするときに用いる手と同じ手で旗を上げることにより、主審にどちらの競技者がファウルを犯したか容易に示すことができる。
 ・主審を目で確認する。
 ・旗を左右に振る(過度にまたは強く振ることは避ける)。

副審は〝ウエイト・アンド・シー: Wait & See(多少待って、様子をうかがう)技術〟を用いてプレーを続けさせ、反則を犯されたチームがアドバンテージにより利益を得た場合旗を上げてはならない。この場合、副審が主審を目で確認することが大変重要である。

直接話し合うことが求められる場合においては、必要に応じ、副審は2~3mフィールド内に入る。話し合うときは、主審、副審共にフィールド内に顔を向け、会話を聞かれないようにする。


守備側のファールの場合、アドバンテージが適用される可能性もあり、シグナルすることで、選手の動きが止まってしまう可能性もあります。オフサイド、ファールサポートの判断において"wait&see技術"は特に重要になります。

また、なるべく主審とこまめにアイコンタクトを取るようにしましょう。特にゴールキックなどアウトオブプレーのときにアイコンタクトをとるといいと思います。



フラッグテクニックやチームワークは何度も経験して慣れていったり、試合前の打ち合わせで確認したりすることが重要になります。競技規則をしっかり覚えたうえで、実際にそれを自分ができるかどうかを練習試合等で確認していってください。


※今回も最低限の部分を抜粋してあります。必ず一度は競技規則にも目を通すようにしてください。

また、毎回引用ばかりになってしまって申し訳ないのですが、基本シリーズは4級で審判をやっている少年サッカーのコーチや、部活の帯同で審判をやるという人たちにまずは競技規則を読むことから始めてほしいという思いで書いています。そのため、引用が大部分を占めてしまうことがあります。

より細かい部分についてはこれからゆっくり書いていきたいと思っています。ほかにもいろいろネタはあるのでもし興味があれば第17条の基本以降も読んでいただけるとありがたいです。



と、皆さんを引き留めたところで・・・昨日からブログの右上にホイッスルの持ち方についてアンケートを設置しています。私はドルフィンFについてきたフリップグリップを使っていて、以前は腕に着けるものを使っていました。サッカーショップなどで見ると、指、腕、首に着ける物の3つ+ドルフィンFもしくはバルキーンについてくるフリップグリップの4パターンがあるようですが、皆さんがどんな持ち方をしているのかいつも気になっています。回答にご協力よろしくお願いします。

Jリーグの主審はみなフリップグリップかと思っていたのですがそうでもないようです・・・(自分で使ってみてかなり便利でした。お勧めです。)


長くなってしまいましたが、今日はこの辺で。



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[ 2015/08/19 22:00 ] 競技規則第6条 | TB(-) | CM(2)

第5条の基本2

昨日に引き続き、「第5条 主審」です。

今日は昨日の残りの部分についてです。



●ボールがインプレー中の位置取り

求められる位置取り
・主審とプレーが行われている側の副審でプレーを挟む。
・主審は、プレーが行われている側の副審を視野に入れる。主審は、対角線式審判法を広く用いる。
・主審は、プレーの外側に向かって位置することによって、プレーとプレーが行われている側の副審を容易に視野に入れることができる。
・主審は、プレーに干渉することなく、十分にプレーに近づく。
・監視しなければならないものは、つねにボール周辺にあるというものではない。主審は次のことにも留意する。
 ─挑戦的な競技者がボールとは関係ない場所で対立を引き起こすこと
 ─プレーが向かっている地域内での反則の可能性
 ─ボールがプレーされた後の反則



これが基本的な位置取りですが、あくまで基本であって例えば左サイドから攻めているときに、副審とはさむためにタッチラインから出るぐらい外にいるとクロスが上がった後のペナルティーエリア内の監視が出来なくなります。重要なのは次のプレーを予測して見やすい角度や体の向きで見るということだと思います。サイドステップやバックステップを使うとボールから目を切らずに移動することができます。

また、プレーとの距離は大体10~15mぐらいがいいでしょう。たとえ見えていたとしても遠くから判断していると選手から信頼してもらえません。説得力のある判定ができるような距離にいることを心がけましょう。

ボール周辺について、対立を引き起こす競技者の監視は副審や第4の審判員と協力が必要になるかと思います。見えなかった場合にも知らせてもらえるような打ち合わせが必要です。

プレーが向かっている地域というのはCK時のペナルティーエリア内などですね。相手を抑えていたらインプレーになる前に注意するなどが必要です。

ボールがプレーされた後というのはパスを出した競技者に遅れてタックルする場合などです。よくアフターと言いますね。アドバンテージを適用できる可能性もあるので素早く的確な判断が必要になります。



●ボールがアウトオブプレーのときの位置取り

最良の位置をとることにより、正しい判定を下すことができる。位置取りに関しては、プレーの可能性に基づくことを基本とし、それに加えチームや競技者、そこに至るまでの出来事などの情報により修正していかなければならない。

次図に指示する位置取りは、基本的なものであり、審判員に勧められているものである。
〝ゾーン〟について、すべての位置取りはその効果を最大限に引き出せるエリアとして、取ることが勧められるものである。これらのゾーンは、ことが起きたときの状況により、大きくなったり、小さくなったり、また異なった形状となる。



試合中のポジショニング修正は大事です。一度ゴールキックのときに競技規則通りの場所にいて、その後ろでずっと押し合いをしている競技者に気づかなかったことがありました。何度かゴールキックがあれば、その情報から多少違う位置にポジションを取るのは問題ありません。(競技規則に載っている図はこちらで確認してください。)



●笛の使い方

次の場合には、笛を吹くことが必要である。
・前、後半の、また得点後のキックオフのとき
・次の理由でプレーを停止するとき
 ─フリーキックまたはペナルティーキック
 ─試合の一時的な中断、または中止
 ─プレー時間がすべて終わった、前、後半の終了時
・次の場合にプレーを再開するとき
 ─規定の距離を下げたときのフリーキック
 ─ペナルティーキック
・次の理由でプレーが停止された後にプレーを再開するとき
 ─不正行為に対するイエローカードやレッドカードの提示
 ─負傷者の発生
 ─交代

次の場合、笛を吹く必要はない。
・次の理由でプレーを停止するとき
 ─ゴールキック、コーナーキックまたはスローイン
 ─得点
・次の場合にプレーを再開するとき
 ─フリーキック、ゴールキック、コーナーキック、スローイン

不必要な笛を多く吹きすぎると、本当に必要な場合に効果が薄れることになる。笛を吹くかどうかの判断は主審に任されているが、プレーの開始のために笛を吹く必要がある場合、主審は、笛のシグナルまではプレー再開とならないと競技者にはっきり伝える。




私もよく言われますが、意識していないと笛の音が単調になりがちです。また、審判用の笛だとしっかり吹かないと弱弱しい音しか出ません。
今までに教わった例として、

・キックオフのときは力強く
・得点後(失点チームのキックオフ時)は軽く
・危ないファールは強めに、不用意なファールは弱めに
・交代の時はピッピッなど止めたことが伝わるような吹き方で

などがあります。


●ボディー・ランゲージ

ボディー・ランゲージは、主審が次のときに用いる手段である。
・試合のコントロールを援助するとき
・主審の権限や主審が落ち着いていることを示すとき

ボディー・ランゲージは、次のときには用いない。
・判定の説明になるようなとき


ボディー・ランゲージは、シグナルとは違い、競技規則に載っていない身振りのことです。例えば間接FKで片手を上げるのはシグナルですが、ボールをしっかりセットするよう両手を地面に下げる仕草はボディー・ランゲージ(ジェスチャー)です。

また、競技規則149ページに「主審が決定を下す原因となった違反について、主審は説明したり動作で示したりする必要はないが、ときには簡単なジェスチャーや言葉による説明が、意思の疎通や理解を深めることを助け、より信頼を得られることになって、競技者、審判員の双方にとって有益となることがある。意思の疎通を図ることは奨励されるべきことであるが、違反を大げさに真似することは、品位を落としたり、混乱を招くことになるので、行うべきではない。」とあります。

ファールのたびに説明をする必要はありませんが、選手が不満げだったりなぜファールになったかわかっていないような場合はジェスチャーや言葉で説明するのは問題ありません。逆に選手もわかっているような時もいちいち説明するのはあまりスマートではないですね。


シグナルの図についても競技規則で確認をお願いします。


これで第5条は終わりです。


第17条まで続けるのも飽きそうなので、違うネタもはさみながら行こうと思います。



では、今日はこの辺で。



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いつの間にか2位になっていて驚いてます・・・

ぽちっとお願いします(__)
[ 2015/08/18 22:00 ] 競技規則第5条 | TB(-) | CM(0)

第5条の基本

今日は「第5条 主審」です。

実は、第5条は競技規則とガイドライン合わせて16ページあります。

全て引用していたらそれだけでかなりの量になるので、部分的に引用していきます。


●主審の権限

●職権と任務

●主審の決定

●国際サッカー評議会の決定


この4つが第5条のうち競技規則に書いてあるものです。長いので省略しますが、特に難しい部分はないと思います。



続いてガイドライン。こちらも長いです。


●職権と任務

ハーフタイムまたは試合終了後、同様に延長戦やペナルティーマークからのキックが行われている間であっても、試合は主審の管轄下にあるのであるから、主審はイエローカードやレッドカードを示す職権を持つ。

主審が何らかの理由で一時的に任務の遂行が不能になった場合、プレーは次にボールがアウトオブプレーになるまで副審の監視下で続けることができる。

観客の笛がプレーに干渉した(例えば、プレーが停止されたと思い込み、競技者がボールを手で拾い上げる)と主審が判断した場合、主審は試合を停止し、プレーが停止されたときにボールがあった位置でドロップボールによりプレーを再開しなければならない。

試合中、試合球以外のボール、その他の物、または動物がフィールドに入り、プレーの邪魔になった場合に限り、主審は試合を停止しなければならない。プレーは、試合が停止されたとき、試合球があった位置からドロップボールにより再開されなければならない。



一部省略しましたが、プロの試合よりもアマチュアの試合で起こりそうなことが多いです。知らない方が多いのではないでしょうか。再開方法等間違えないようにしましょう。



●アドバンテージ
主審は、違反または反則のいずれかが起きたときにアドバンテージを適用することができる。

主審は、アドバンテージを適用するのかプレーを停止するのか判断するうえで、次の状況を考慮する。
・反則の重大さ。
・反則が犯された場所。
・素早く、また大きなチャンスとなる攻撃ができる機会にあるか。
・試合の状況(雰囲気)。
戻って、そのもととなった反則を罰する判断は、アドバンテージ適用後の数秒以内に行われなければならない。

警告に値する反則の場合、次のプレーの停止時に警告しなければならない。しかしながら、明白なアドバンテージでない限り、主審はプレーを停止し、ただちに競技者を警告することとする。次の停止時に警告がなされなければ、その後に警告することはできない。



プレーオンは難しいですね。私は小学生の試合でも文句を言われたことがあります・・・なんでファールを取るんだよ!流してよ!と言われました。
最近やっとうまくできるようになってきたかという感じです。

ポイントは4つです。試合の状況というのが曖昧ですが、例えば倒された選手がすぐに起きようとしていたり、こぼれ球をフォローの選手が拾った場合など、攻撃側の流れや勢いが落ちていないときのプレーオンが有効です(小学生に言われた時もこぼれ球を拾ってシュートまでいけそうでした)。また、FKがうまい選手のいるチームの場合はアドバンテージを適用せずにFKにしたほうがいい場合もあります。

ロールバックは2~3秒を目安にするといいみたいです。ちなみに、アドバンテージを適用してパスが出たけどカットされたのでロールバックというのはダメです。パスを出せた時点で利益を受けたと判断するからです。

もう一つ、警告に値するファールの場合でアドバンテージを適用する場合はコールをした後、「○○番、警告」と言うと忘れにくくなっていいらしいです、実際にやったことはありませんが・・・。



●負傷した競技者
主審は、負傷した競技者に対応するときには次の手続きを遵守しなければならない。
・競技者の負傷が軽いと判断した場合、ボールがアウトオブプレーになるまでプレーを続けさせる。
・競技者が重傷を負っていると判断した場合、プレーを停止する。
・負傷した競技者に質問をしたのち、競技者の負傷程度を判断し、競技者の安全を確保して迅速にフィールドから退出させるため、1名または最大2名のドクター等のフィールドへの入場を認めることができる。
・担架搬送者は、主審の合図を受けてから、担架を持ってフィールドに入る。
・負傷した競技者をフィールドから安全に退出できるようにしなければならない。
・競技者は、フィールド内で治療を受けることができない。
・負傷により出血している競技者は、フィールドから離れなければならない。主審が、止血を十分に確認するまで、その競技者はフィールドに復帰することができない。競技者は、血液のついた衣服を身につけることは許されない。
・ドクターのフィールドへの入場を認めたときは、競技者は担架に乗って、または歩いて、すぐさまフィールドから離れなければならない。競技者が拒んだならば、反スポーツ的行為で警告されなければならない。
・負傷した競技者は、試合が再開されたのち、フィールドに復帰することができる。
・ボールがインプレー中、負傷した競技者はタッチラインからフィールドに復帰しなければならない。ボールがアウトオブプレー中であれば、負傷した競技者はいずれの境界線からであっても復帰することができる。
・ボールがインプレー、アウトオブプレーにかかわらず、主審のみが負傷した競技者のフィールドへの復帰を認めることができる。
・副審または第4の審判員によって復帰の準備ができていると確認されたならば、負傷した競技者に復帰の承認を与えることができる。
・その他の理由でプレーが停止されているのではなく、また競技者の負傷が競技規則の違反に起因していないのであれば、プレーが停止されたときにボールがあった位置でドロップボールにより再開しなければならない。
・負傷の対応により空費された時間のすべてがプレーできるよう、前、後半の最後に時間を追加しなければならない。
・カードを提示しようとした負傷した競技者が治療のためフィールドを離れなければならなくなった場合、その競技者がフィールドを離れる前にカードを提示しなければならない。

この規定の例外は、次の場合にのみ適用される。
・ゴールキーパーが負傷したとき。
・ゴールキーパーとフィールドプレーヤーが衝突し、即座の対応が必要なとき。
・同じチームの競技者が衝突し、即座の対応が必要なとき。
・重篤な負傷が発生したとき(例えば、舌が気道を塞ぐ、脳や心臓の震盪、脚の骨折)。


「次の手続きを遵守しなければならない」ということですべて載せましたが、特に意識すべきポイントは
フィールド内で治療させない。
止血するまで復帰させない。
ドクターが入場したら、必ず選手は一度フィールドから離れる。
警告、退場は選手がフィールドから離れる前に。

このあたりでしょうか。


実際にあった話を二つ。

一つは、5月30日のマリノス対ガンバの試合。リンス選手が著しく不正なファールプレーで退場したのですが、このプレーでリンス選手自身が怪我をして担架で運ばれながら退場しました。この時の主審は西村さんでしたが、もちろん運ばれる前にレッドカードを提示しています。もし提示していなければ戻ってきたときにも退場にすることはできませんね。
実はこのシーン、他にも参考になることがあるので、機会があればまた書きたいと思います。

もう一つは高校生の試合です。試合終了直前にスパイクで頭を蹴られたようで、倒れている選手がいました。後で聞くと、主審は重傷ではないと判断したそうですが実は重傷だったようで挨拶にも来れず、試合後救急車を呼ぶことになりました。なかなか判断は難しいですが、選手の安全にかかわるので気を付けたいところです。



●2つ以上の反則が同時に起きたとき
・同じチームの2人の競技者が反則を犯した場合、
─主審は同時に犯された2つ以上の反則の最も重いものを罰しなければならない。
─プレーは最も重い反則に対応して再開されなければならない。
・異なったチームの競技者が反則を犯した場合、
─主審はプレーを停止し、停止したときにボールがあった位置でドロップボールによりプレーを再開しなければならない。


極端な例ですが、不用意なファールでボールを奪った競技者と同時にPA内でのDFが相手のFWを殴ったらPKで再開。という感じですね。

競技規則のほうに書いてありますが、同じ競技者が同時に二つ以上の反則を犯した場合も同様に最も重いものを罰します。



長くなるので、今日はここまでにします。

明日は審判員のためのガイドラインとして載っている部分について書きます。ポジショニングやシグナルの話です。



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[ 2015/08/17 22:00 ] 競技規則第5条 | TB(-) | CM(0)

第4条の基本

今日は「第4条 競技者の用具」です。

選手の安全にもかかわる規則なのでしっかり覚えましょう。


引用です。


●安全

競技者は、自分自身または他の競技者にとって危険な用具を用いる、あるいはその他のものを身につけてはならない(あらゆる装身具を含む)。


これは、競技者だけでなく審判にも当てはまります。ガイドライン70ページに「審判員も装身具を身に付けることはできない(時計や試合時間を計測する同様の機器は除く)。」とあるので注意しましょう。Jリーグの試合を見ていると、コイントスのあと主審が四審にコインを渡しています。これはコインも危険な用具に含まれるからのようです。


また、2014/2015年競技規則の表紙に載ってしまっていますが、指輪もアウトです。


メガネもスポーツメガネを除き禁止です。私が主審をしていた練習試合で実際にあった話ですが、ある選手がヘディングしようとしたときにメガネをしていることに気づき、外すように言いました。するとその選手は外したメガネを手に持ってプレーしようとしました。もちろん手に持っていても怪我をする恐れがあるので外に置いてくるように言いました。


これは中学生の試合での話ですが、その選手はなぜ外すように言われたのかあまりよく分かっていなかったのだと思います。実際、いつもこうだからと言って外すのを拒否されたこともあります。気づかなかったのも悪いのですが、相手に怪我をさせることもあるので特に公式戦では絶対にはずさせるようにしましょう。


さて、今回のケースではなぜそのような指示をしたかは明らか(割れて怪我をする恐れがあるから)ですが、他の場面でもなぜその判断をしたのかという根拠を持っておくことが大事になります。私は常に競技規則のこの部分に違反していると頭に浮かべながらのレフェリングを心がけています。(主審の心構えにうまくつなげてみました)


ミサンガなどもテープで覆うのではなく外すかソックスの中にしまわせましょう。


●基本的な用具

競技者が身につけなければならない基本的な用具は次のものであり、それぞれに個別のものである。
・袖のあるジャージーまたはシャツ――アンダーシャツを着用する場合、その袖の色はジャージーまたはシャツの袖の主たる色と同じでなければならない。
・ショーツ――アンダーショーツまたはタイツを着用する場合、それらはショーツの主たる色と同じものでなければならない。
・ストッキング――テープまたは同様な材質のものを外部に着用する場合、それは着用する部分のストッキングの色と同じものでなければならない。
・すね当て
・靴


袖のあるジャージーまたはシャツとは要するにユニフォームのシャツのことですね。アンダーは、ユニフォームに隠れて見えない部分は違う色でも大丈夫です。


●すね当て

・ストッキングによって完全に覆われている。
・ゴム、プラスチック、または同質の適切な材質でできている。
・それ相応に保護することができる。


ときどきソックスを下げて半分すね当てが飛び出た状態でプレーしている選手がいますが、完全に覆うように言いましょう。用具チェック時のすね当てのチェックは、本人に叩いてもらって目でふくらみを確認するのがいいと思います。


●色

・両チームは、お互いに、また主審や副審と区別できる色の服装を着用しなければならない。
・それぞれのゴールキーパーは、他の競技者、主審、副審と区別できる色の服装を着用しなければならない。


(ここまで競技規則22頁)

特に言いたいことはありませんが、ピッチ上には5色の服が存在することになりますね。意外とカラフルですよね(笑)
ちなみに組み合わせで迷った場合、白黒写真を撮って区別しやすい組み合わせにするといいと聞いたことがあります。やったことはないですが参考に・・・


●違反と罰則

本条に関する違反があった場合、
・プレーは、停止される必要はない。
・違反をした競技者は、主審にフィールドから離れて用具を正すように指示される。
・用具を正していなければ、その競技者はボールが次のアウトオブプレーになったとき、フィールドから離れる。
・用具を正すためにフィールドを離れるように求められた競技者は、主審の承認なくフィールドに復帰してはならない。
主審は、競技者のフィールドへの復帰を認める前に用具が正されたことを点検する。
・競技者は、ボールがアウトオブプレーのときのみにフィールドへの復帰が認められる。
本条に関する違反によりフィールドから離れるように求められた競技者が主審の承認を得ずにフィールドに再び入った場合、その競技者は警告されなければならない。


(競技規則23頁)

この手続きは、負傷者が出たときの対応と似ているようで異なる部分が多いです。咄嗟の判断はなかなか難しいので、落ち着いて確実に判断できるようにしましょう。用具チェックをしっかりしていればほとんど起こらないとは思いますが、結構流しちゃうことが多いですよね・・・反省です。



というわけで第4条は以上です。



何か質問や間違っているという点、こんなアドバイスもあるという方は是非コメントお願いします。
まだ一つも来ていないので楽しみにしています(笑)



明日は第5条ですが、何日かに分かれるかもしれません。



では、今日はこの辺で。



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[ 2015/08/16 22:00 ] 競技規則第4条 | TB(-) | CM(0)

第3条の基本

今日からは手続きの話が入ってくるので暗記するだけでは対応できなくなるかもしれません。
実際の状況のシミュレーションが大事ですね。

「第3条 競技者の数」です。

重要部分は下線、緑の部分が引用です。

●競技者の数

試合は、11人以下の競技者からなる2つのチームによって行われる。各チームの競技者のうちの1人はゴールキーパーである。いずれかのチームが7人未満の場合、試合は開始されない。


(競技規則17頁)


必ず11人で試合を始めなければいけないわけではありません。ただし、11人未満で始めた場合は先発として届けられた競技者のみが11人の残りを構成できることになっています。また、インプレー中に7人未満になった場合、次にアウトオブプレーになったのち、試合を再開させてはいけません。



●交代の進め方

すべての試合において、交代要員の氏名は試合開始前に主審に届けられなければならない。それまでに氏名が主審に届けられていない交代要員は試合に参加できない。

競技者が交代要員と交代する場合、次の条件を守らなければならない。
・交代が行われることについて、事前に主審に通知する。
・交代要員は、交代によって退く競技者がフィールドの外に出た後で、しかも主審の合図を受けてからフィールドに入る。
・交代要員は、試合の停止中にハーフウェーラインのところからフィールドに入る。
・交代は、交代要員がフィールドに入ったときに完了する。
・そのときからその交代要員は競技者となり、交代された競技者は交代して退いた競技者となる。
・交代して退いた競技者は、再交代が認められる場合を除き、その試合に再び参加することはできない。
・交代要員は、出場するしないにかかわらず、主審の権限に従い、その管轄下にある。


(競技規則18頁)


流れとしては問題ないと思います。注意するポイントは、「交代によって退く競技者がフィールドの外に出た後で、しかも主審の合図を受けてからフィールドに入る。」です。人数が変わってしまったりしないよう、複数名の交代のときなどは特に注意しましょう。このような場合、一人目入っていいですよ、二人目もどうぞというような声掛けをしてあげられると分かりやすいです。また、交代要員がフィールドに入った時点で交代は完了しますが、ディフェンスの選手が入ってくる場合などは、ポジションにつくのを待つなど再開のタイミングにも注意できるといいコントロールにつながります。

ちなみに、6番目の再交代については2015/2016年競技規則の改正で通達が出ています。(こちらです。)



とりあえず、ガイドラインの記述も交えたこれだけは覚えておかないと!というものはこのぐらいです。もちろん上級審判員を目指すなら全て完璧に覚えなければいけませんが、4級の方で帯同審判等やる場合でもこれぐらいは覚えておいてください。

判定基準などの問題ならまだいいんですが、明らかに規則の適用ミスなどがあると観客や選手が審判に対して不信感を持つようになってしまいますし、何より試合結果に影響を及ぼす可能性があるので・・・。

公式戦で気づいたら12人対11人でやっていたなんてことになったら大変ですからね(^_^;)



この第3条に関してはいろいろ書きたいこともありますが、また今度に取っておくとして今日はこの辺で。



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[ 2015/08/15 22:00 ] 競技規則第3条 | TB(-) | CM(0)

J2第29節札幌vs岡山

今日の記事が3つになりますが、中立かつ水曜に続いて西村さんということでまたやってみました。早速載せます(笑)



ハイライトはまだありませんでした・・・
ありました


特に判定にかかわるシーンはありませんが


J2第29節 札幌対岡山 札幌ドーム

主審:西村雄一

副審:山口博司、川崎秋仁

第4の審判員:眞鍋久大



11分30秒 ノーファール この試合はこのレベルの接触はすべて流すみたい。

18分10秒 岡山 初ファール キックオフ以来初の笛。

19分    札幌 ファール

26分    岡山 ファール シュートの振り足が堀米に当たる。13番に注意。ドクター入場。

32分25秒 岡山 ファール 競り合いでナザリトを抑えたというジェスチャー。

33分    岡山 味方同士でぶつかる。加地を久保が蹴ったか。

34分    札幌 交代 堀米→荒野 傷んでいたよう。一連の流れで1分半ほどプレーが停止。

37分30秒 岡山 ファール

42分    札幌 ファール

43分30秒 札幌 ファール

48分20秒 札幌 ファール

51分30秒 スローインの位置修正。

51分45秒 岡山 ファール

54分30秒 岡山 スローイン位置修正。

57分40秒 札幌 スローイン どちらも主張したため笛を吹いてサッポロボールと示す。

59分10秒 札幌 ライン上ぎりぎりのプレー。

59分20秒 岡山 ファール

61分15秒 札幌 ファール

63分    札幌 おそらくオフサイドのフラッグ上がっていたがキャンセルでCKに。噂の新解釈ならオフサイドになるのかも?

64分45秒 札幌 交代 菊岡→小野

65分25秒 札幌 ファール

69分30秒 岡山 ファール。札幌にアドバンテージ。

70分    岡山 ファール

72分15秒 岡山 交代 押谷→染矢

74分10秒 札幌 オフサイド。この試合初のオフサイド。

75分50秒 岡山 オフサイド

76分45秒 岡山 ファール アフター気味にいったか。

78分    岡山 ハンド

79分15秒 岡山 ファール

85分20秒 札幌 ファール

86分20秒 札幌 交代 ナザリト→稲本

87分20秒 札幌 ファール

92分10秒 岡山 ファール

93分30秒 札幌CKを得るも蹴る前に試合終了。

最後の笛が力強い



特に大きな出来事もなく終わりました。多少の接触は流していましたがファールを取るところはしっかり取って荒れることもなくカードも0でした。副審の旗の上げ方がきれいだったな~と思いました。


今回は何もなければただファールとだけ書いてみました。ほかにもいろいろなパターンを試そうと思います。しっくりくる書き方を見つけるまでおつきあいください(__)



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[ 2015/08/15 19:32 ] 試合より | TB(-) | CM(0)

2015/2016年競技規則

2015/2016年競技規則が届きました。

2014/2015年との違いを載せておきます。
ページは2015/2016年版のページ、旧は2014/2015年版です。

ページ数は218ページ→214ページになりました。

表紙 今年は指輪してませんね(笑)

16ページ ボールのロゴ あまり意識することはなさそうですがロゴが変わっています。

18ページ 再交代 今年の改正です。アマチュアレベルの試合に適用されるルールです。

70ページ EPTSについて こちらはほぼプロに限った話でしょう。

84ページ ボディー・ランゲージが改ページ 次のページに移動しています。

121ページ ●3つ目 ハンドの文言が変わっています。

旧138ページからの国際サッカー評議会の規約削除

149ページ 写真削除 西村さんの写真がなくなりました。

150~154ページ 写真→イラストに

           主審:プレーオン、FK、警告・退場削除 

           副審:CK、交代、オフサイド、ファールサポート削除

           2014/2015年版の方が分かりやすい気がします。

158ページ 2015/2016年競技規則の改正について 今年のものに変わっています。

旧169、171ページ右上が2014/14になっている 今更ですが去年のミスですかね(笑)

179ページ サッカー競技規則73ページ参照の文言削除 2015/2016年版では74ページです。

旧180~181ページ 自由な交代についての通達削除 今年の改正のためでしょうか。

191~201ページ ユニフォーム規定改正 こちらもほぼプロレベルでしか関係ありませんがかなり変わっています。

こんなところでしょうか。

ほかにあればコメントお願いします。

※見落とし
表紙裏 JFA2005年宣言→JFAの理念に変わっていました。

122ページ ゴールキーパーがボールを意図的に手で転がして運ぶことも保持に当たる。→ゴールキーパーが意図的に手でボールの方向を変えることも保持に当たる。




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[ 2015/08/15 18:09 ] 競技規則 | TB(-) | CM(0)

セカンドステージ第6節 名古屋対横浜

J1セカンドステージ第6節 名古屋グランパス対横浜F・マリノスのレフェリングについて

ハイライトはこちら


30分のクイックのシーン、50分の迷うシーン、73分の際どいシーン、78分のファールのシーンが入っています。

残りはスカパーを契約している方しか見れません。ごめんなさい。

主審は西村さん、副審が名木さん、伊東さん、第四審が勝又さんでした。


まずはコイントス、相変わらず中澤のコイントスは楽しそう。こういうところで選手といいコミュニケーションをとれるとコントロールもやりやすくなるんだと思います。

7分ラフィーニャファール 飛んだときに左ひじが闘莉王の脇腹に。西村さんは競り合った後も目を離さずしっかりと見ている。

10分10秒ラフィーニャハンド シミュレーションというほどでもなく、ノーファールという判定なのでおそらく転んだときにボールを抱えたことでハンド。再開も映っていないが直接FK。シミュレーションなら警告。

17分名古屋竹内ハンド シュートが自分の手に。

19分10秒ラフィーニャイエロー 解説は竹内のファールだと言っているが、西村さんは見えていてあの判定では?先ほどのシミュレーション未遂もありこのプレーでラフィーニャにイエロー。一回目で学べなかったラフィーニャ、少し残念・・・

30分20秒クイック ファール自体は後ろから押したもの。よかったのはボールをしっかりセットしたところ。これで一気に3人抜き去った形に。

31分5秒下平オフサイド 一番遠いサイドだが、画面で見ている感じでも不満なし。

35分20秒ノーファール 西村さん落下点に。

38分邪魔になった 西村さん喜田とぶつかる。サイドにパスが出る可能性もあるのでポジショニングは難しそう。

38分50秒PA外でファール 笛を吹いた直後にはっきり外と示している。

42分55秒竹内ファール おそらくハンド。



後半
47分20秒アデミウソンファール 背中を押している。

50分40秒ノーファール ラフィーニャ3度目のシミュレーション疑惑。

50分50秒ノーファール 自分だったら迷うな。

52分30秒ウェイトアンドシー 若干笛を吹くタイミングが遅いのは、ボールがつながる可能性を考えてか。焦って吹いてしまいがちなシーン。

57分45秒名古屋永井ファール ファビオが体を入れてキープしているところを後ろから押した。

61分ノーファール 正当なチャージでノーファール。

64分25秒危険なプレー? 小学生の試合などでは勢い余って相手を蹴ってしまうかも。GKがよけるような仕草をしていれば注意して間接FKにするのもありかな。

71分ハンド おそらく下平のハンド。

73分15秒 若干際どいシーン。しっかり横から見ているが副審からは見えないか。

77分20秒プレーオン 齋藤学に手をかけた時点でファール。しかしドリブルを続けてチャンスになる可能性があったのでアドバンテージ。

78分ファール? シュート直後に飯倉が西村さんのところに走って行ったのは永井に足を蹴られたからのよう。胸を踏まれたようにも見える。ただ、笑顔でコミュニケーション。

82分50秒バーに当たる 副審が見えないのが残念。跳ね返り方からして入っていないと判断するのはそう難しくはなさそう。

85分10秒中町ファール ファールサポート。

92分30秒オフサイド タイミングが遅れたのでピピピピピと細かい笛。あの吹き方がなかなかできない・・・




特に不満もなくいい試合だったでしょうか。

試合後の反省会とか聞いてみたいですね。
意外と早く終わるらしいですけど。



というわけで、初めての試合記録でした。
応援のついでなのでなかなか難しいです。
今後は中立なチーム同士でやろうかな。


どうなるかわかりませんがまたいつかできたらと思います。
やるからには疑惑の判定がほしかったりして(笑)


自分の勉強のためでもあるので、ここがおかしいなどあれば教えてください。



では今日はこの辺で。



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[ 2015/08/14 19:34 ] 試合より | TB(-) | CM(0)
プロフィール

mariref

Author:mariref
横浜F・マリノスを応援しつつサッカー1級審判員を目指して活動中の3級審判員です。

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